夏休みになったと思ったら急性虫垂炎(いわゆる盲腸)で緊急手術になり、数日入院してきました。
信じられないことに、現在の医療技術だと手術からわずか3日で退院が可能!
僕は3日目に「今日帰る?」と聞かれたけどあまりに驚いて次の日にしてもらいましたが。
病院に行く前に、あまりにもお腹がおかしくて、盲腸かな?とは思ったけど確証ががなくてネットで検索しまくっていろいろと情報を得ることができたので、そんな役に立てばと思いぼくもメモとしてエントリを残しておこうと思います。
記憶を頼りに書いたので時刻は若干違うかもしれません。
0日目
- 15時 お腹にものすごい膨張感を感じ始める。この時はお昼に食べすぎたのかと思った。
- 17時 お腹の膨張感がおさまらない上に、気分が少し悪くなってきたので遊びを切り上げて帰宅
- 20時 数時間寝てみたけど何も変わらない。食べすぎかと思って食べたものをわざと全て吐いたが変わらず。消化が悪いのか、昼に食べたものが普通に出てくる。
- 21時 不安になり、自覚症状を細かく検索。盲腸じゃないかと思ってくる。「おへその上(みぞおちあたり)が痛くなる」「お腹の右下が痛くなる」という、よく聞く盲腸の症状を再度確認。Wikipediaやブログを読んでいくと、書いてある症状に酷似していることがわかってくる。
- 22時 60%位で盲腸ではないかと思い始める。放置するとヤバイらしいので、近所の夜間診療病院を検索しまくり、ようやく発見。役所のサイトに載ってないのがつらかった。23時までの診察らしいので、ものすごい勢いで向かった。
- 22時半 病院到着。盲腸が非常に疑わしいとの診断。夜間診察担当の内科病院へ救急車で転送される。救急車に乗るのは初めて。隊員の人はすごくやさしい。救急車は結構ゆれる。「救急車が通ります!道をあけてください」とかバンバン連呼されてなにやら申し訳ない気分になる。
- 23時 担当病院到着。血液検査、レントゲン、エコーなど。1時間以上かかる。お腹はどんどん痛くなる。
1日目
- 0時20分 ほぼ盲腸だろうという診断。内科担当病院で手術ができないため外科担当病院へ転送。診察、転送手続き、支払いで時間が過ぎていく。お腹は痛くなる一方。
- 1時00分 外科に到着。再びエコー。触診でお腹の右下を押されると吐きそうになるくらい痛い。
- ほぼ盲腸で確定との診断が出る。その時、他の可能性についても説明された。これは親切だと思った。手術のリスクについても説明される。
- 「薬で散らせないんですか」と聞いたけど、再発する確率がどんどん高くなるので切った方が良いと言われる。
- 手術はお腹を切らずに内視鏡用の穴を3個(メイン[おへそ直下]:1センチほどを一つ、サブ[おへそから真下に10センチくらいのところ、右に10センチくらいのところ]:5mmほどのを2つ)あけて、患部を切り取るという術式だと説明される。早ければ3日、だいたい1週間もあれば退院できると告げられて驚く。夏休み期間だし、ちょうどよいかと思って承諾する(というか痛みでほとんどよくわかってない)。
- 手術と麻酔の承諾書にサイン(痛みで字がまともに書けなくてかなり汚かった)。実家の両親に確認の電話が行く。
- さらにレントゲン、血液検査、心電図をとる
- 2時 緊急手術スタート。全身麻酔を初体験。点滴から麻酔が入ってるとの説明。酸素マスクからも出てたかも?目がすごく重くなった。途中で口が硬直して呼吸ができなくなりそうになるが、それ以降記憶がない。
- 7時くらい 目を覚ます。「ここどこですか?」「もう終わったんですか?」というお医者さんたちにはテンプレだと思われるセリフを吐く。尿道に管が挿入されていて驚いた。おしっこはここから意思と関係なく勝手に出て行くらしい。とにかく体が疲れているのか寝る。よく覚えてないけど、いろいろな人に電話やケータイメールで状態を報告。また寝る。
- 12時 このくらいにまた起きる。ごはんは終日なし。点滴でお腹がすかない。尿用の管がとられる。いきなり歩行許可が出る。手術当日に歩けるの!?とかなり驚く。お腹はかなり痛いので、背中を丸くして点滴を支える台みたいなのにつかまりながらすり足で歩いた。くしゃみをするとかなり痛い。
- あとは基本的に寝る。いろいろな人にお見舞いに来てもらって感謝。夕方くらいになると、お見舞いに来た人たちと話していて眠くなる。体が疲れているんだなあと思った。
- 普通におならがでる。一日目なのに。
- 21時 消灯 深夜にすさまじい寝汗で何度か起きる。熱は37度後半
- 終日、ブドウ糖(だと思う)の点滴。朝と夜に抗生物質を点滴。朝・昼・晩3回の検温。これは毎日。
2日目
- 06時 勝手に目がさめる。汗が気持ち悪いので着替える
- 09時 朝の回診で、傷口を塞いでいたテープが早くも取られる。小さい傷ながらも衝撃的。「うん、いいねえ、いいねえ、いいねえ」と傷口三個が良好であると思われる発言をきいて安心した。なかなか良好のようだ。
- 12時 昼食が早くも可能に。おかゆなどではなく、普通のご飯。問題なく全て平らげた。
- 13〜21時 余裕があるので本を読んだり、お見舞いに来てくれた人と話したり。でも、半分以上は寝ていた。熱は37度前半。
3日目
- 深夜にすさまじい寝汗。ベッドのシーツがやばいくらいに汗を吸収していて気持ち悪い。バスタオルを敷いてまた寝るがさらに汗をかく。体温が奪われて寒かった。
- 6時 汗が気持ち悪くて起きる。すぐに着替えた。
- 9時 朝の検温で36.5度に下がる。汗が出まくったおかげか。定期回診で「今日帰る?」といきなり言われて驚く。「え、もうですか?!」みたいな事を言ったら「じゃあ、明日の朝にしましょうか」と言われて退院が確定。この時「はい」といってたら3日目で退院できてた。
- ルーチンとなった点滴、検温などで3日目は普通にすぎていった。本を読みまくる。
- 歩行は若干の痛みがありながらも普通っぽく歩けた。
- この日から入浴が可能に。
4日目
- 一般人っぽく歩けるようになった。
- 手続きをして午前中に退院。
尻つぼみなカンジだけど、3日目くらいからはお腹が痛いくらいであまり普通の生活と変わらないカンジでした。
現在は、長距離歩いたり長時間立っているとちょっとつらいけど、それなりに生活できてます。
とりあえず、盲腸かも、と思ったらすぐに病院に行くのがいいです。